取材 , 工芸
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120年も都城大弓を作り続けている「楠見蔵吉弓製作所」に行ってきました

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宮崎県都城市では昔ながら弓を作っており、全国の竹弓生産の90%以上のシェアを誇ります。その都城で120年にわたり優れた弓を作り続けている楠見家の7代目、楠見蔵吉さんに伝統工芸士としての想いを聞きに、「楠見蔵吉弓製作所」へ行ってきました。

 

楠見蔵吉弓製作所 [ 宮崎県都城市早鈴町2016 ]

 

楠見蔵吉弓製作所に到着。

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都城大弓(みやこのじょうだいきゅう)の看板が。
都城で弓製作が発達したのは、材料の真竹やハゼノキが豊富にあるからだとか。

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制作所の中はこんな感じ。

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材料を切ったり削ったりする機械があります。

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竹弓や、竹を薄く削った材料が並べかけてあります。完成品の竹弓は10万円以上するとか。

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7代目弓師、楠見蔵吉氏の登場。職人のオーラがビシバシ出ています。

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弓の芯となる部分(弓芯)を機械で削っています。

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弓芯(写真の上の板)は、5本のヒゴ(竹を削ったもの)と2本の側木(ハゼノキ)を接着剤で張り合わせたものなのです。

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弓竹(弓芯をはさみこむ竹)を削って厚みを調節しています。

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削っては厚みを測りの繰り返しです。

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0.01mm単位まで精密に測定できるデジタルノギスを使用しております。

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削りくずの向こう側が透けて見えそうなほど、薄く削るのです。

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削りまくるので製作所の中は削り粉が積もっています。

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削り粉が目に入ったり吸い込んだりしそうでちょっと怖い感じなのです。

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弓芯を弓竹で挟んで接着し、さらに傷から守るための竹で挟み、ヒモで巻いていきます。

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グルグル巻いていきます。

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竹のクサビです。これを使って弓の形を整えていきます。

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こんな感じでクサビを打ち込んでいきます。

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弓が少しずつ曲がってきているのがわかります。次から次へと打ち込みます。

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金づちでトントン打ち込みます。

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足も使って曲げていきます。

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ギューッと力を込めると、だいぶ半円状のそりがつきました。

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弓の形を確認しております。

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こんな道具で弓のそり具合を確認するようです。

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形を確認しつつ細かい調整をしていきます。

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弓の形が整ってきました。打ち込んだクサビの数は百数十本とのこと。

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ヒモをグルグル巻き始めてからここまで約20分かかりました。

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形が硬化したら、弦がかけられる様に、弓の上下についている関板を削っていきます。

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ラクソーのバンドソーで削っていきます。

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慎重に慎重を重ね削ります。

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こちらは、弓を握る部分に籐(とう)を巻き付けるところです。

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つる植物のトウをクルクル巻きます。

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この握りの部分は、矢で弓が傷つかないようにするためとか。

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こんな感じの握る部分になります。

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弦を張るための張台で、張りの調整をして…

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いい感じに仕上がっております。

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出来上がりです。弓を引く凛とした姿もさまになります。獲物を睨み据える眼光を放っています。

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幼いころから家を継ぐように言われていたという7代目楠見蔵吉さん。物を作ることが好きだったので弓師になるのに抵抗はなく、弓を作る父の姿をずっと見てきたとのこと。

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当初、弓を引いて矢を放つことには興味はなかったという。しかしある日、弓作りの壁にぶちあたり、弓を引いてみようと思ったらしい。30歳くらいから弓を引き始め、引きやすさの違いが少しづつわかるようになったとか。

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弓には色々な姿形があり、作りながら悪いところが見えてくるという。そこを一つ一つクリアして、皆さんに喜んでいただける物をこれからも作っていくとのこと。理想の弓はあるが、その理想にはまだまだ到達できないらしい。

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現在、3歳の息子さんがいるので、徐々に弓作りに引き込んで、弓の為に生まれてきたということを理解し引き継いでもらいたいとか。

 

今回紹介したのは『楠見蔵吉弓製作所』7代目楠見蔵吉さんのお話のほんの一部です。
お話を全部知りたい方は、BTVケーブルテレビの市民チャンネルで放送中の「南九州トップの顔」(3月15日まで毎日放送)で紹介していますのでご覧ください。

 

 

 

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この記事を書いた人: Jotaro

宮崎県都城市にあるBTVケーブルテレビの社員(2年目)です。冷や汁が好きです。2013年8月に初めて一眼レフを入手、2014年7月にニコンD810をゲット!写真にあきつつある今日この頃ですので、動画用にパナソニックGH4と3軸ジンバルBG001-Proを手に入れて遊んでいます。最近は3DCG制作を勉強中。